※チップ化は原則として別途施工とします。
- 伐採材を現場でチップ化する機械について教えて下さい。
- 木材専用の大型粉砕装置は、一般的に「タブグラインダ-」と呼ばれております。この装置は、主に「タブ」と呼ばれる回転筒、その下部に粉砕のためのコニカルビット、スクリ-ン、チップ排出のためのベルトコンベアから構成されています。
- タブグラインダ-の適用範囲は?
- 根から枝葉まで適用可能です。(ビットの磨耗が激しくなりますが)小石や泥が付着したものでも処理できます。大型装置では直径90cmまでの根や幹まで処理できます。
- どんな樹種のチップでも使えるのですか?
- 針状で長さ15cm程度以下であれば、どんな樹種のチップでも使用できます。
- なぜ生チップを用いるのですか?
- ネッコチップ工法では、チップを堆肥の原料としてリサイクルするのではなく、針状の生チップ同士を絡み合わせることにより、生育基盤補強などの物理的効果を期待しているからです。長期的には、チップは徐々に腐植して土に還ります。
- タブグラインダ-で粉砕してできるチップの形状、大きさは?
- 長細いチップから角状チップまで、大きさはスクリ-ンサイズ(最小1インチ)で調整できます。ネッコチップ工法では細長いチップ材を使用します。
- タブグラインダ-の処理能力は?
- カタログ表示で10~50 t/h程度が多いようです。ただし、木材が硬いほど、枝葉より幹根の部分ほど、スクリ-ンサイズが小さいほど処理能力は低下します。
- チップ化によりどの程度まで減容化できますか?
- かさ容積ベ-スで、チップ化すると根や幹は容積が増え、枝葉は大きく減少します。したがって、発生した伐採材の根、幹、枝葉の割合により減容化の程度が決まります。一般的には20%程度減容する場合が多いようです。
- チップ材の使用量は?
- 生育基盤材1m3当たり0.5m3のチップを使用します。(標準配合は、施工に関するQ&Aを参照してください。)